フーコー・コレクション2 文学・侵犯 

  • みごとな文体で文学を論ずるフーコー。30年前「パイデイア」誌の特集として私(たち)の前にあらわれたクィアー理論以前の(その容貌は十分にクィアーだったが)フーコー。世界がまだ若かったとき、若かった日本人研究者によって紹介されていたその元の文章の季節はずれの翻訳に、けっして遅すぎることなくいまめぐりあう。

  *ちくま学芸文庫 小林康夫他訳(200606)1470円◆6/9(金)@新東京ブックサービス木挽町