2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

■12-11に加筆。

脳内現象 茂木健一郎

*NHK出版(200112)1019円◆12/21(木)@ブックファースト 銀座店

心を生みだす脳のシステム     茂木健一郎

今回の二冊は面白い。『クオリア降臨』に至る背景がわかるし、それよりもはるかに興味深い(批判のための資料としてもだが、科学的記述は純粋に面白い)。しかし、『クオリア降臨』は……問題提起自体は面白く読める。だが、柄谷行人の言葉を借りるなら、今頃…

クオリア降臨   茂木健一郎

書き飛ばしたのであろう新書だけでケチをつけるのはフェアでないかと思い購入したが、悪口を続けるしかなさそうだ。この種の思い違いは自分ではできないので資料として貴重。 *文藝春秋(200511)1699円◆12/19(火)@旭屋書店 銀座店

人間は脳で食べている  伏木 亨

*筑摩書房(200512)714円◆12/19(火)@旭屋書店 銀座店

有元葉子のごはん上手

*新潮社(200612)475円◆12/14(木)@近藤書店朝日店

すべては脳からはじまる 茂木健一郎

凡庸な脳科学者の肖像 フランスの文学者、アルベルト・カミュに、『シーシュポスの神話』という寓話がある。一人の男が神から、坂道で岩を持ち上げるという罰を受ける。(中略)/カミュの記した神話は、私たち人間にとっての真実性を内包をするからこそ、印象…

表象の奈落-フィクションと思考の動体視力 蓮實重彦

あ〜《怪物》ハスミは健在だ。かつて〈漱石〉に横たわる人ばかりを見、〈大江〉に数字ばかりを見たあの「フィクション力」を、今度は〈批評〉に対して、しかも自己再帰的な〈フィクション論〉として発揮しようとしている。(12/19) 以上の記述は、収録論文…

わたしのメルヘン散歩 矢川 澄子

*筑摩書房 (198701)714円◆12/6(水)@銀座 教文館

文學界2007年1月号

*文藝春秋社(200612)900 円◆12/7(木)@近藤書店 朝日店

曖昧の七つの型(上)(下)ウィリアム・エンプソン

*岩波書店 岩崎宗治訳(200604)各903円◆12/7(木)@ブックファースト銀座店

水声通信12 特集 宮川淳,三〇年の後に

水声出版 (200610)1050円◆12/9(土)@八重洲ブックセンター

青青(あお)の時代 1〜3 山岸 凉子

厩戸タイプの日女子(ヒミコ)と、妹・日女(ヒルメ)の孫娘で目下進行中の作品『テレプシコーラ』の六花(ゆき)ちゃんのようなドングリまなこタイプの少女、壱与。巻末についている男性解説者の文章は信じない方がよい、ヒミコは胎児なんか食べてないから…

日出処天子 7 山岸 凉子

というわけで(↓)、あくる日再び本屋へ。最終回のあとに「馬屋古女王」が入っている。ある意味、女に生まれかわった厩戸が毛人そっくりの中背相手に展開するドリームか。出てすぐ立ち読みしたときは(『日出処天子』は単行本で全部持っている、というか、あ…

白眼子 山岸 凉子

北海道で戦後すぐこういう霊能者が本当にいたのかなと思ったら、フィクションだと作者自身が書いているという書き込みがミクシィにあった。藤田乙女(小乙女ではなく)という美少女霊能者(『テレプシコーラ』の千花ちゃん顔)もちらと出てくるし、巧みな虚…

Transgender on Screen  John Phillips

*Palgrave Macmillan (200610) 4602円◆12/3(日)@紀伊国屋書店 新宿南店

男女交際進化論「情交」か「肉交」か 中村隆文

溝口の『近松物語』があまりすごかった[良いという意味]のでこんなのを買ってしまった。人違いで「肉交」する世話物浄瑠璃ではなく、近代的な「恋」の話に書きかえられていたから、ちょっとそのあたり(近代的「恋愛」概念の成立)を見たい気がした。内容…

落合務の美味パスタ 落合 務

スパゲッティ・ミートソースをはじめて食べたのは、目下壊されて駅に通じる入口だけが残っている、京成上野ビル二階の「聚楽」だった。親に連れられないで同級生と外食するようになった高校一年のときのこと。その後うちでもミートソースは定番になったが、…

幸田文の箪笥の引き出し 青木 玉

*新潮社(200009)580円◆12/1(金)@近藤書店 聖路加ガーデン店