フランス名詩集 井上究一郎訳 

  • まずはヴェルレーヌのよく知られた「詩法」より、“Et tout le reste est litterature.”一行を残す最終節の《散種》的光景を――

どうかきみの詩句が、やがて、
ミントとタイムの花を咲かせにやってくる朝の、
身が引き締まる風のまにまに散って行く、仕合せな冒険であればよい。

筑摩書房(200606)998円◆6/19(月)@近藤書店 朝日店