2006-01-01から1年間の記事一覧

漢文の素養-誰が日本文化を作ったのか? 加藤徹

『歴史のなかの天皇』と併せて読むと面白いと思って買ったが、前者のあとではややもの足りない。二書で重なるエピソードがいくつもある。「致した」文のみ名高い最初の遣隋の際、小野妹子が煬帝の返書をなくした(両書ともなくした「ことにした」と説く)話…

歴史のなかの天皇  吉田 孝

これと『漢文の素養』と買って帰り、宵と、ページを閉じてひと眠りしたあとの暗い明け方にほぼ読み終える。信頼のおける学者の確かな記述を久しぶりに読んだという気がする。けたたましさとは無縁の、淡々と事実を積み重ねてゆくやり方で、地理的な理由によ…

映画と身体/性 斉藤 綾子編

*森話社(200610)3360円◆11/3(金)@八重洲ブックセンター

クロワッサン696

前号がよかったので続きであるこれも買ったが、ダイエット特集は好かない。実例は自慢だし。料理の参考としては使えても、実際にダイエット・メニューを作ろうという気はしない。しかし、昼をヨーグルト1個とバナナ1本にして(朝夕は制限なし)4ヶ月で1…

別冊暮しの手帖 すてきなあなたに 

イメージを制限するので、この挿絵とのとりあわせが本当にいいかはちょっと疑問。でも、過去の遺物とならないでよくやっていると思う。 *秋冬 おしゃれ編/暮しの手帖社(200612)780円◆11/3(金)@八重洲ブックセンター

アレクサンドル・ソクーロフの『太陽』について書いた。

「それが物真似であることが私たちにわかるのは――Emperor in Soclovland(2)」→http://homepage3.nifty.com/luna-sy/re67.html#67-1

猫楠 南方熊楠の生涯  水木 しげる

SM嬢のお誘いで国立科学博物館の化け物展へ。常設展のうち。南方熊楠展も見られたので入る。ミュージアム・ショップにてあまたの熊楠関係書籍よりこれを選ぶ。熊楠も澁澤龍彦の書で名を知った一人(最初は人名と思わなかった)。その後知りたること少なし…

アンリ・ルソー 楽園の謎  国谷公二

アンデパンダン展がなければルソーには絵を発表する場所はありえなかった。では、当時の官展で名声を博していた画家たちの絵はその後どうなった? 国費で買い上げられたそれらは、今では倉庫に積み重ねられ、人目に触れることもないという。仮に触れても、凡…

小さな庭に四季をつくる 水谷昭美

本当はこの本の題名は「水谷昭美さんのナチュラルガーデン」らしい。表紙の上の端に「小さな庭に四季をつくる」と横書きしてあるのにね。背表紙には確かに前者しかない。でも、平積みになっていたし、表紙に小さく「水谷昭美さんの」とある文字は白抜きにな…

料理歳時記 辰巳 浜子

*中央公論新社(197701/200606)760円◆10/23(月)@ブックファースト 渋谷店

殺す・集める・読む 推理小説特殊講義 高山 宏

*東京創元社(200201)1050円◆10/23(月)@ブックファースト 渋谷店

文壇アイドル論 斎藤 美奈子

*文藝春秋社(200610)660円◆10/23(月)@ブックファースト 渋谷店

歯医者に行った帰り、工場跡に建っただだっぴろい郊外(イナカ)のスーパー・マーケットの、ほとんど客のいない平日の一階〈フードコート〉で、ソフトクリームをなめ、適当に買った新書と、料理の作り方を読みながら半日過ごして、タンメンを食べて帰った。…

クロワッサン 695号

*毎日の食事を見直そう1 簡単でおいしい本場の家庭料理を(200610)420円◆@10/18(水)イトーヨーカ堂錦店内 くまざわ書店

性と暴力のアメリカ 鈴木 透

*講談社(200610)882円◆@10/18(水)@イトーヨーカ堂錦店内 くまざわ書店

現代思想別冊 総特集 ジュディス・バトラー

*青土社(200610)1500円◆10/19(木)@近藤書店 朝日店

天使に見捨てられた夜  桐野 夏生

*講談社(199706)680円◆10/12(木)@Machiya Tsutaya

映画館と観客の文化史  加藤幹朗

*中央公論社(200609)903円◆10/13(金)@イトーヨーカ堂 木場店

老後がこわい 香山リカ

*講談社(200607)735円◆@10/13(金)@イトーヨーカ堂 木場店

今夕、10000ヒット到達。はじめてからどのくらい経ってからか、一度カウンターをゼロにした(あてにならないカウンターだからしてみただけ)。だから、いつから数えてなのかはわからない。

サルトル『むかつき』 ニートという冒険 合田正人

みすず書房が新たにはじめた軽チャー・シリーズ、これまでに二三冊読み、どれも薄味でどうにも物足りなかったが、本書は面白かった。しかし、「センセー」と自らを称する著者が語りかける(それ自体はべつに感じ悪いわけではない。相手を見くびっているわけ…

快適生活研究 金井美恵子

あの『文章教室』の佐藤絵真も、『小春日和』の桃子、花子も、小説家である「叔母さん」も健在、絵真のお父さん渡辺七郎画伯は、あ、それから「現役作家」は鬼籍に入ったけど(『文章教室』でブヴァールとペキュシェ的に文章を引用されていた当時の現役作家…

カントリーアンティークのすてきな暮らし 天沼寿子

*集英社(200607)1680円◆10/7(金)@近藤書店 聖路加ガーデン店

英語の感覚・日本語の感覚 〈ことばの意味〉のしくみ  

*池上嘉彦 日本放送出版協会 (200608)1019円◆10/7(金)@近藤書店 聖路加ガーデン店

ダーウィンのミミズ、フロイトの悪夢 

*アダム・フィリップス、渡辺政隆訳 みみず書房[ウソ](200608)2625円◆10/6(金)@近藤書店 朝日店

生きる  乙川優三郎

この人が読売の夕刊に連載していた『冬の標』、ヒロインが再び絵をはじめたあたりから目に入ってきて読むようになった。新聞小説を日々の楽しみにしたのは小学生の時以来。そのあとが渡辺淳一に俵万智(読売歌壇の選者としては好き)というひどいことになっ…

反西洋思想

*イアン・ブルマ/アヴィシャイ・マルガリート 堀田江理訳 新潮社(200609)750円◆9/28(木)@近藤書店 聖路加ガーデン店

小説のストラテジー  佐藤亜紀

面白くないわけがない。 *青土社(200609)1995円◆9/29(金)@近藤書店 朝日店(e-hon)

舞姫 テレプシコーラ 4〜6  山岸凉子

*メディアファクトリー 619円×3◆9/23(土)@山下書店 銀座店

舞姫 テレプシコーラ 7  山岸凉子

*619円◆9/25(月)@リブロ池袋店