文庫
現物は書店でカバーをかけてもらったからウェブ上で写真を見るまで気づかなかったが、この表紙、絵としてはいいけれど、この本に使うのは感心しない。かあいらしいトカゲ(またはカナヘビ)をつかまえて「グロテスク」たあ何だ!(9/11) 今日池袋リブロで上…
*新潮社(200609)380円◆9/9(土)@成文堂書店 巣鴨駅前店
*筑摩書房(200608)798円◆9/4(月)@TSUTAYA MACHIYA
*文藝春秋(200606)650円◆9/5(火)@銀座教文館
未読の短篇が二三混じっているが大半はすでに読んでいる(たいていは単行本で出たときに入手している)、この小さな(新たに編まれた)桃いろの本を持ちあるいてどこかの喫茶店でそっとひらき、まるで金井美恵子という名をはじめて知ったかのように読んでみ…
*平松洋子 集英社be文庫(200505)780円◆9/2(土)@MACHIYA TSUTAYA
リブロには本がありすぎてかえって購買欲がわかずコンパクトな一冊を取ったが……はたしてひそかな危惧が的中。無難な〈文学的〉文章を書ける人が知識でまとめたという印象。通読しなくても読めてしまう。(9/5) *中公文庫(200608)円◆9/3(日)@リブロ渋谷店
今日、メイン・ブログに「安倍晋三、美しい日本のビッグ・ブラザー」と題して記事を書き、読みはじめたばかりのこの本より早速引用。 全体論的社会観の持ち主が好むのは、規律訓練型の教育であろうし、いかなる問題であれ、個々人に責任を負わせることができ…
今、データを書くのに、出版元だの文庫名だのにはじめて気づいてぎよつとする。うーん、こんなもの(文庫)に入れられてゐたのか。「本書は文庫オリジナルです」といふ断り書きは、要するにあちこちから抜き出して寄せ集めの一冊を作つたといふことだ。タイ…
*筑摩書房(200504)756円◆8/7(水)@ブックファースト 銀座コア店 若き日の自分の経験に沿って語るのかなと思わせる(錯覚させる)最初の方はわかる。最後のベンヤミンやボードレールの話は(私には)わかりすぎ。で、そのあいだがわからなさすぎ。(9/2…
前田愛の文章は雑誌でしか読んだことがなかった。読んでみたいと思ったのは没後で、アテネフランセでのジュリア・クリステヴァ講演の際、通訳として彼女の隣にはべった仏文学者の小松某が、その胸に造花をつける役をやったのみで、マダム・クリステヴァの思…
*大久保美春訳、岩波文庫(199412)693円◆7/31(月)@ブック・ガーデン(上野駅改札内)
『甘い蜜の部屋』を書き終えたときの森茉莉インタヴューも収録。当時定期購読していた新潮社の「波」で、リアルタイムにこれを読んだ。森茉莉の写真も矢川澄子の写真もそのときが初見。矢川の名は、ホッケの『迷宮としての世界』の種村季弘との共訳者として…
*浅羽莢子訳 創元推理文庫(198807)840円◆7/15(土)@山下書店 銀座店
*集英社(200106)200円(古書)◆6/21(水)@ブックステーション町屋店
*筑摩書房(200511)945円◆6/23(金)三省堂書店 有楽町店
まずはヴェルレーヌのよく知られた「詩法」より、“Et tout le reste est litterature.”一行を残す最終節の《散種》的光景を―― どうかきみの詩句が、やがて、 ミントとタイムの花を咲かせにやってくる朝の、 身が引き締まる風のまにまに散って行く、仕合せな…
みごとな文体で文学を論ずるフーコー。30年前「パイデイア」誌の特集として私(たち)の前にあらわれたクィアー理論以前の(その容貌は十分にクィアーだったが)フーコー。世界がまだ若かったとき、若かった日本人研究者によって紹介されていたその元の文…